1 章 | 2 章 | 3 章 | 4 章 | 5 章 |
尾登駅、荻野駅 | 会津若松機関区 | 秋田機関区、 2743列車 | 深浦、行合崎、矢立峠 |
12月29日 品川 (23:21発)---------------臨時急行“ばんだい5号"(クモハ455-1)-----(5:32着,24分遅)会津若松 12月30日 会津若松 (5:42発)-------------------221D(キハ45-36)----------------尾登 (6:28着) 尾登 (10:52発)-----------------------226列車---------------------荻野 (10:59着) 荻野 (13:26発)--------------------228D(キハ45-32)------------------会津若松 (14:23着) 会津若松 16:28発)-------------230列車(オハ61-2721)-----------------郡山 (18:30着,4分遅) 12月31日 郡山 (23:24発)----------------6401列車 臨時 急行“おが2号"----------秋田 (9:10着) 秋田 (13:58発,29分遅)-------833列車 C6119(オハフ61-205) -------------東能代 (15:31着,21分遅) 東能代 (15:44発,23分遅)-------2743D(キハ11-13、キハ22-340) ------------深浦 (17:24着,23分遅) 1月1日 深浦 (15:03発)------------------1736D(キハ20-217)----------------- 東能代 (16:50着) 東能代 (17:40発,6分遅)-------421列車 (D51900 オハ35-58)-------------陣場 (19:43着,30分遅) 1月2日 陣場---------バス-----------碇ケ関(14:31発)----1135D(キハ22-341)-----弘前(14:59着) 弘前 (15:03発)----------------635列車 (スハ32-2684)-----------------青森 (16:17着,2分遅) 1月3日 青森( 19:00発)----206列車 急行“十和田5号"(ED75,EF80,ナハ11-2031)----東京 (6:53着) |
【会津若松機関区】
会津若松駅に入る少し手前に機関区が見え、C11,D51,ラッセル車などがタ−ンテ−ブルの前に待機している。その他にもED77、C57、C58、DD51,ELなど多くの車種がある。
列車を降りるとすぐ機関区に行き見学の手続きをし、「見学」と書かれた腕章をして中に入る。真近に憧れの機関車が見られるため、興奮して胸がドキドキしている。
中に入ると、C58が貨物の入れ替え作業をしている。雪はやんでいたが風が強くC58の吐く白煙も横に流れている。一方のヤ−ドではC11がやはり貨物の入れ替え作業を始めた。
ポッポッ、短い汽笛音。シュッシュッシュッ、ブラフト音。ガシャ、ガシャ、ガシャ−ン、貨車の連結器の当たる音。ギ−ン、SLのブレ−キ音。なんとも素敵な音である。全てが、生きているといった感じである。しばらくC58、C11の入れ替え作業を見てから、タ−ンテ−ブルの近くに待機しているラッセル車、D51,C57を眺めていた。
15時31分、会津若松発下り231列車を撮影するため機関区内にカメラをセットする。 会津若松までは電化されているため、ここでの撮影は架線とポ−ルが少々うるさいが仕方がない。
定刻、C5718の牽く列車は鋭い汽笛を鳴らし発車した。列車が重いせいか、発車すると間もなく空転をしたが、すぐに復帰し次第に速度を上げていく。ブラフト音が非常に大きい。黒煙を冬の空に吹き上げピストンから吐き出す白いドレインは機関車の体に巻きつき列車を包む。なんと力強く美しい出発シ−ンであろう。生まれて始めて本物の迫力ある蒸気機関車を見た。
再び機関区に戻り、給炭塔・給水塔を見ていると、D511001が給炭塔に入ってきた。石炭をならし、給水をし、灰を落とし、足回りの点検を機関士が行っている。プ−ンと石炭とタ−ルの臭い。蒸気と油の臭い。蒸気機関車独特のいい臭いだ。
やがて、整備の終わったD51は、短い汽笛を曇天の空に響かせると、軽い足取りで意気揚々と仕業に出かけていった。
機関庫にいたDD51のラッセル車がタ−ンテ−ブルに乗って待機線に出てきた。おそらく尾登方面の除雪に備えるのだろ。一度、ラッセルしている姿も収めたいものだ。暗くなってきたので、機関区の事務所に礼を言い、16時28分、230列車で郡山に向かう。
ED77 の牽く客車はオハ16−2721で、たばこのヤニで薄黄色になった天井に白熱電灯が薄い光を放っている。私の座った座席の前には、ときどき居眠りをしている学生服を着た高校生らしい学生が一人。
隣の座席には、青いスラックスにゴム長靴を履き、一心に少女雑誌を読んでいる中学生らしい女の子。その隣には50才位のおばさんが、やはり居眠りをしている。その後ろには、いかにも土地の人といった感じの初老の男性が手帳をしきりに見ている。彼の上の網棚にはカラクサ模様の風呂敷が置かれている。スキ−客もチラホラ見える。
郡山まで少し暇なので、手元にあったノ−トに車内の様子をスケッチしてみた。