作者の独り言

【書き始めのきっかけ】
以前会社に勤めていた時に、デジタルコンテンツとして、私が監修してSLのDVDを作成、販売することになり、その中にSLの全形式写真を入れることになった。その中でC63は図面だけで、実際のものはないので図面を基に大学生のアルバイトにイラストレータで色づけしてもらったが、ある程度は再現できたもののやはり細かなところは表現できなかった。その後イラストレータの使い方を教わり、そのC63に手を加えてなるべく実機らしい形に近いようにしてみた。ある程度、表現できるようになったので、他の機種も図面を基に、写真を参考にしてイラストレーターのグラデーション機能、ブレンド機能を使用して立体感を出すように私なりに書くようになった。
今ではかなり詳細に書けるようになり、昔書いたイラストとは違う味を出せるようになったが、以前書いたイラストを描き直すのも大変なのでそのままにしてあるものもある。

 

【方 法】
手元に機芸出版社からの「蒸気機関車スタイルブック」があったのでそれをスキャンし、図面をなぞるようにして部品を作り、そこに色づけする方法である。写真は自分で撮影したものや機芸出版社社「蒸気機関車の角度」やWebで探したものを参照した。
最初は数種のSLを書くだけであったが、すべてのSL形式、特にSL終焉時にはすでに姿を消しているC52,C53、C54などを再現したくなり、「蒸気機関車スタイルブック」の図面を基に、ネットで写真を探して再現するようにした。同じ形式でも形の違うものはなるべく書くようにしたのでD51などは、かなりの枚数になってしまった。
また自宅に誠文堂新光社の「機関車ガイドブック」「電車機関車ガイドブック」「気動車ガイドブック」「客車ガイドブック」「貨車ガイドブック」など7冊があり、そこに各形式の図面があったので、やはりそれを下敷きにして、EL、DLをはじめ、電車やディーゼルー、貨車などを書くようになった。

ネットでは、「かけやま写真館」http://homepage2.nifty.com/kakeyama/index.htmを参考ににさせていただいている。

蒸気機関車は勿論、車両によっては配属地域の違いや転属などによって形態や色が違うものもある。同じ番号で地域差のあるもので写真がある場合は両方を書いたし、どちらか一つの場合もある。
古典蒸気機関車についてはネコ・パブッリシング社「一号機関車からC63まで」の書籍を図書館で見つけてそれを参考に書いてみた。
現在、知人のところに鉄道ファンのバックナンバーがたくさんあり、それを借りてきて必要な図面をスキャンして書くようになった。ネットで描きたい車両があっても図面がないと描くことが出来ず、欲求不満になることもある。
基本的に私鉄関係は種類も多く、見たことのない車両や写真も少なく、書くことはないが、出版社からの依頼で書いたものもあるが、関東近辺の車両で図面があるものは、真横の写真撮影に出かけることもある。
各形式のコメントは雑誌掲載のものや、Wikipediaの説明文を掲載している。

 

【愚 痴】
色の再現は、写真の撮影角度によって微妙に違うので、見たことのない車両の色はどの写真の色が正しいのか分からい事が多い。
また基本的に公式側を書くようにしているが、折角写真を探しても非公式側であったり、写真が小さくて細部が分からないものもあり難儀する事もある。
また雑誌などに掲載されている図面も初期のものがあり、ネットに掲載されている写真は改造後の写真もあり、なかなか図面通りの写真も多くなかったし、書籍やweb などに掲載されている写真はななめからの形式写真で、真横の写真は少ない。おまけに床下はほとんど真っ暗でパーツの詳細などはわからないが、なんとか探しながら実物に近いものにしたが、ある程度それらしく見えるように適当になった物もある。特にディーゼル車は床下部分が複雑で難儀する。細かな部品や複雑な部品等は全く正確に再現できないのでイメージ的に書いたものもある。
旧イラストレータで書いたイラストを新ヴァージョンのイラストレータで再現すると、フォントや色が微妙に変化してしまう。なんとかならないものか・・・・!




 
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