E10形 蒸気機関車
E10は、急勾配区間用として1948年に完成した国鉄最大のタンク機関車で、国鉄新製機関車では最後の形式である。5両製造された。Eタンク4110形の代機として設計され、2E1という国鉄唯一の車軸配置で、当初は普通とは反対にキャブ側を1位としていた。従ってキャブ内の機器の配置が違っているだけではなく、加減弁や汽笛の位置も普通のカマと逆についている。D52なみの大型ボイラーながら、全長は短く、D51なみの軸重であった。最初の使用区間は奥羽本線の板谷峠であったが、電化のために人吉、金沢に転じ、最後は米原付近で交直区間の連絡用に使用された。全長14550mm。

E102
青梅鉄道公園で保存されているE102

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