スヘ30
日中戦争により中国大陸から輸送されてくる傷病兵輸送のための専用客車で、スハ32550形が改造され片側を通路とし片側に3尺x6尺の畳を16枚敷くというもので、外観は一般客の誤乗を防ぐため、白帯に入り口付近に赤十字マークと、車体中央に大きな赤十字マークが表記されていた。
用途記号は「ヘ」が当てられ、これは疾病(しっぺい)の“へ”からの由来、「兵隊」の“ヘ”からの由来、「ヘルプ」の“ヘ”からの由来とする説などがある。また「スヘセ」もあり、「セ」は精神病患者の部屋付きの車両。
スへ30-2