クモヤ90
クモヤ90形は、1960年代以降、余剰となっていたモハ72形をベースとして製作された。車両基地内での入換や、回送時の牽引車・控車などに充当されるもので、国鉄工場での改造により36両が製作された。100番台の90102以降および200番台は、走行機器・台枠をDT20形台車を装備するモハ72形新製車の末期形から流用、新性能牽引車クモヤ143形同等の車体(塗装は他の旧形電車と同じぶどう色2号で、正面に黄5号の警戒色を追加)を載せた車両である。
800番台は中央本線系統の小断面トンネルに対応した低屋根仕様車で90801などは屋根全体が一般型より240mm低いが、90802 - 90805はパンタグラフ部分のみを低屋根とし、低屋根部はヘッドライトを屋根上配置とした。また90803は大糸線での冬季の架線霜取用のパンタグラフを搭載したため、凸形の特異な屋根形状となった。

クモヤ90102
クモヤ90051

クモヤ90102
クモヤ90102


クモヤ90801
低屋根と台車がDT14になったクモヤ90801

クモヤ90
クモヤ90802

クモヤ90803
クモヤ90803


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